夏が過ぎるとデパートやスーパーではお歳暮のコーナーが設けられ始め、
そろそろお歳暮の時期が来たと感じますね。
お歳暮とはその年の感謝と来年の挨拶の気持ちを込めて、1年の終わりごろに行うものです。
個人間でのやり取りはもちろんのこと、仕事でお世話になっている取引先へ贈る際に
失礼の無いようにしたいですよね。
この記事では、失敗しない大きなポイントである、贈る時期や品物、金額について
詳しく紹介していきます。
お歳暮いつ贈ればいいか
第1章内容
お歳暮とはその字のまま「年(歳)の暮れ」つまり年末に行う挨拶のことです。
年末の挨拶と言われると、12月31日に行う印象がありますが、年末はお正月の準備や帰省など忙しい時期なので、その時期より少し前の12月初旬から12月20日ごろまでに行うのが一般的です。
また、地域によってお歳暮を贈る時期は多少前後します。
近年は関東を中心に時期が早まり11月末に贈る場合もありますが、12月初旬から12月20日ごろまでに行うこともまだまだ多いです。
具体的には、北海道、東北、北陸、東海、関西、中国、四国、九州は12月10日前後から12月20日頃まで、沖縄は少し長く、12月初旬から12月25日頃までです。
お歳暮のマナー
第2章内容1
一般的なお歳暮の時期をご紹介しましたが、その時期ならいつもでいいわけではなく、
贈るタイミングについてもマナーがあります。
相手が受け取れる日を事前に確認しておく、生鮮食品などの消費期限が短いものはお正月に近いタイミングで贈り、その際は事前に一報を入れることが贈るタイミングのマナーとされています。
第2章内容2
お歳暮は自宅へ伺って直接渡すのが本来の礼儀ですが、相手が遠方に住んでいたり忙しい場合は、インターネットを利用して注文し発送したり、デパートから送ることも増えてきています。
まずは持参して渡す際のマナーです。
直接手渡しする場合は、前日までに相手の予定を確認し、アポイントを取っておくことが大切です。
デパートやお店の袋、風呂敷に包んで持っていく際には始めにご挨拶を済ませてから、
袋や風呂敷から出し、表書きが相手から読めるようにして渡します。
家へあがるようにすすめられても、自然な流れですぐに失礼しましょう。
第2章内容3
つぎはお歳暮を郵送する場合のマナーです。
郵送する場合は品物だけでなく、送り状も必要であり、お歳暮と同封させるか、送り状だけ先に送るようにしましょう。
送り状には日ごろのお礼や、お歳暮を発送したことを記載します。
のしは内のしと呼ばれる、品物に直接のしを貼ってその上から包装紙で包んだものが多く、
のしの上段には「お歳暮」と書き、下段には名字のみかフルネームを記載します。
第2章内容4
お歳暮自体はお祝いではないため、喪中や忌中が明けた相手にも贈ることはできます。
ただし、贈る時期には注意が必要で、不幸があった直後や法要に持参するのはやめましょう。
相手が忌中の場合はその時期に贈ると香典の意味が強くなるので、忌明けに贈ります。
のしは無地の短冊に表書きと名前だけを記載し、包装紙も地味なものにしましょう。
一緒に慰めの言葉を添えると、より丁寧になります。
第2章内容5
お歳暮をやめたい時のポイントは「徐々にやめる」ことです。
疎遠になったにも関わらずお歳暮だけのやり取りを続けると「形だけ…」の印象を与えてしまう可能性があります。
ここまでの関係の人にお歳暮は贈らなければならないという線引きはありませんが、
やめたいからといって突然やめてしまうのは相手にも失礼であり、心配もさせてしまいます。
徐々にやめるポイントとして、
ひとつめはお中元とお歳暮の両方を贈っていた場合は、お歳暮だけにすることです。
お歳暮はその年の感謝を伝えるものなので、どちらかというとお歳暮を重視する傾向にあります。両方を贈っていた場合は、お中元をやめるのが良いでしょう。
つぎに、金額を変化させてみることです。
親密だったころは5000円相当のもの、関係性が薄くなってからは3000円にするなど、
金額を徐々に減らしていき、最終的には贈るのをやめるのが良いでしょう。
最終的にお歳暮をやめても、暑中見舞いや年末の挨拶状で感謝の思いを伝えることが
大切です。
第2章内容6
相手の苦手なものやアレルギーの有無についても事前に把握しておくことが大切です。
例えば、お酒が飲めない人にビールを贈ってしまったり、カニのアレルギーがある人へカニを贈ってしまうことがないようにしましょう。
お歳暮を選ぶ時の注意点
第3章内容1
お歳暮を選ぶときに注意点があります。
それは価格帯と贈ってはいけないものがあるという点です。
まず、お歳暮の価格です。一般的にはお歳暮は3000円から5000円とされています。
とくにお世話になった人や目上の人へはそれよりも高額のものを贈ることはありますが、
あまりにも高額なものを贈ってしまっては、相手に気を使わせてしまったり負担になることがあります。
お歳暮はあくまでも日ごろの感謝を伝えるためのものなので、今後も継続することを考えて、自分自身の負担にもならない価格にすることが大切です。
第3章内容2
つぎに贈ってはいけないものについてです。
品物によっては、マナー違反となるだけでなく、不快なものを連想させることがあるので
注意が必要です。
「金券や現金」
これらは贈る金額が露骨にわかる上、相手が金銭的に困っているという意味を与えてしまう可能性があるため避けましょう。
「刃物」
相手との関係性を切るという意味に取れてしまうため、お歳暮には避けましょう。
「ハンカチ」
ハンカチはお別れの印としての贈り物に使用されることもあるように、さようならの意味があるので、お歳暮には向いていません。
お歳暮いつ何を贈るか考えている人へ
今回はお歳暮のマナーについてお話しました。
地域によって贈る時期が異なること、適している金額や品物にも一つひとつ意味があり、お歳暮に相応しい品物、そうでない品物があることが分かりました。
最近では個人間でのお歳暮離れをしていることもありますが、会社の取引先へはお歳暮を贈ることもあるかと思います。
取引先の人は自分より年齢が上で、お歳暮のしきたりに詳しいこともあります。
そんな場合でも失礼の無いように、また、今後も良い関係であり続けるためにも
マナーを大切にしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。