早稲田大学ラグビー蹴球部に所属している小西泰聖選手は、桐蔭学園高出身であり、高校時代から大きな活躍を見せていました。ユースオリンピック(7人制ラグビー)では日本代表選手として出場し、日本では初のメダル獲得へと導いています。早大へ入学後は、大きな怪我を負ってしまいますが、2022年8月に約1年7カ月ぶりに復帰を果たしました。ファンからの期待の声も上がっており、今後の活躍に注目です。
小西泰聖選手のラグビー歴
桐蔭学園高時代
トップクラスのキャリアを持ち、桐蔭学園高に在籍していた小西泰聖選手は、高校ラグビー聖地「花園」に1年生の頃から出場しています。
実力最上位のAブロックにて最終戦までフル出場しており、当時監督を務めていた藤原秀之監督から「関東で一番上手いSH」と称賛されるほどでした。
中学ではスタンドオフ(SO)でしたが、高校入学後はスクラムハーフ(SH)へと転向し、約2カ月とは思えないほどの活躍だったそうです。
3年生になると主将を務め、チームを花園準優勝へと導いています。
ユースオリンピック日本代表時代
アルゼンチンで開かれた第3回夏季ユースオリンピックでは日本代表選手として銅メダルを獲得しています。
ユースオリンピックは14歳~18歳までのアスリートを対象としており、2014年からセブンズ(7人制のラグビー)を正式競技としており、日本がメダルを獲得したのは初めてでした。
予選リーグ初戦、南アフリカとの対戦では後半5分(7-12)、自陣のスクラムからボールを持ち出し、約90メートル独走トライを決めています。
神奈川県予選の決勝戦では、慶應相手に先制トライを決め37-14で勝利を収めました。
同じく桐蔭学園高出身のSH斎藤直人選手(早大3年)は大学生で唯一の日本代表選手候補に選ばれており、教え子として指導していた藤原秀之監督は「総合力では斎藤のほうが上だが、パスや走る速さなどの能力では小西が上かもしれない」と語っていました。
小西泰聖選手早稲田大学入学後の活躍
新体制『Be Hungry』スタート
ユースオリンピックの日本代表選手として選ばれた実績があり、早稲田大学へトップアスリート推薦枠で入学しています。
関東大学対抗戦では、コロナウィルス自粛期間中の猛特訓の成果もあり、13年ぶりの対抗戦全制覇へと導きました。
早稲田大学では新たに大田尾竜彦監督を迎え、新体制がスタートしました。
今季のスローガン『Be Hungry』を掲げ、特集では日々奮闘する選手・監督たちの思いが綴られています。
早稲田スポーツ新聞会にて情報掲載されていますので、ご興味ある方はぜひご覧ください(^^)
困難を乗り越え復帰を果たす
小西泰聖選手は、流通経済大学B戦にて、試合後半に右足を骨折する怪我を負っており、途中退場していました。
そこから約590日(1年7カ月)の時を経て、ファン待望の復帰を遂げます。
2022年8月に行われた東洋大学戦にて、後半20分のグランドに姿を現し、ファンに元気な姿を見せてくれました。
本人は「まだ感覚と体が一致していない、でも楽しい」と語っており、昨年はコンディションが上がらず練習もまともに出来なかったと語っています。
過去の小西選手のTwitterを振り返ると、苦悩の様子も綴られておりましたが、グランドに現れた元気な姿と、活躍に観客席から歓喜の声が上がっていたようです。
今後の試合出場メンバーに小西選手の名が上がる事を期待しているファンも多く、また再びグランドを走る元気な姿が見たいと声が上がっていました。
小西泰聖選手の特徴と今後への期待
身体能力に頼らないラグビー
小西選手は、早大の練習にて基礎の大切さを語っていました。
新型コロナウィルス拡大により自粛期間が設けられた際は、自分を見つめ直す機会となったそうです。
指導してもらった内容を書き出くようにしている「ラグビーノート」は、その日行った練習メニュー、教わった事、自分が気付いた事を書き出しているとの事。
コーチやディレクターとのオンライン面談では小西選手の考える方向性、その過程でどのような成長を目指すのか、ミーティングと訓練を繰り返していたと語っていました。
基礎を振り返り、手首の位置から指先まで、ひとつひとつの目線や動きを意識する。
それを録画して修正し直す、それを繰り返し見直す事で、ラグビーの基礎となる軸を整えていたようです。
“自分流をしっかりと磨きたい”と目標を掲げており、パスや走る速さに特化していますが、身体能力に頼らないラグビーを志しているように伺えます。
上手く成果が出せない時には涙する事もあったようですが、挫折と成功を繰り返し、更なるステップアップを目指し続けている姿がアスリートらしく格好良いと感じました。
早大ラグビー部小西泰聖選手についてまとめ
お父さんの影響もあり、2歳の頃からラグビーを始めていたそうです(^^)
ですが無理やりという感覚は本人にも無く、中学時代では陸上部にも入部していました。
小西選手の試合を見ると、陸上部にも納得出来ます。
初速と加速がとにかくはやい!
これだけの身体能力がありながらも、基礎能力に焦点を当て、向上心を持ち続けているところも彼の魅力のひとつかもしれませんね。
今後の活躍に期待しましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。