ハロウィンといえばジャック・オー・ランタンのかぼちゃが有名ですが、名前の意味や由来を知っている人は少ないのではなでしょうか。
近年、日本では楽しい祭りとしていろいろなイベントがありますが、実際はなかなか恐ろしい内容です。
それではハロウィンの始まりや風習について説明したいと思います。
ハロウィンのかぼちゃの名前は?
ハロウィンで定番といえば、かぼちゃのお化けですよね。
その名前は知っているでしょうか。
かぼちゃのお化けの名は英語で、ジャック・オー・ランタン(Jack-o'-Lantern)といいます。
なんでジャック・オー・ランタンっていうのか考えたことはありますか。
ジャック・オー・ランタン(Jack-o'-Lantern)とは、「ジャック」は人の名前で、「ランタン」は灯りを意味するので、直訳すると「ジャックが持つ灯り」になります。
しかもジャック・オー・ランタンといえば今はかぼちゃが使われていますが、もともとはカブが使われていました。
それには、ジャックという男の伝承が関係してきます。
その伝承にカブが出てくるからなのです。
ジャックという男の物語
昔はカブを使っていたというジャック・オー・ランタン。
ヨーロッパのアイルランドの古い伝承があり、その主人公がジャックという1人の男の話でした。
ジャックはケチで乱暴者な、人をだましてばかりいる男でした。
ハロウィンの夜、お酒を飲んで酔っ払っていたジャックは悪魔と出会います。
その悪魔はジャックの魂を取ろうとしました。
ジャックは魂をあげるかわりに「最後に酒が飲みたい」といって悪魔をコインにばけさせました。
悪魔が化けたコインと十字架を一緒にして財布にいれて口をしっかりと閉じて、閉じ込めてしまいました。
出してほしい悪魔は、10年間は魂を取らないと約束させ解放しました。
10年後に再び同じ悪魔が現れジャックの魂を取りに来たのです。
再び魂を取りに着た悪魔に次は、「最後にリンゴが食べたい」といい、悪魔が木に登ったところで持っていたナイフで十字架を木に彫って降りられなくさせてしまいました。
降りられなくなった悪魔にジャックは、二度と魂を取らないと誓わせ悪魔をだましました。
月日が流れジャックは寿命でこの世を去ります。
ジャックは日ごろの行いが悪かったせいで天国にいけませんでした。
しかたなく地獄に向いましたがそこに騙した悪魔があらわれました。
生前に交わした「二度と魂をとらない」という約束のせいで地獄にもいけず彷徨い続ける羽目になり、道は真っ暗だったので進むのに心元なかったジャックは悪魔にお願いをして小さな炎をもらったのです。
その炎が消えないように道端にあったカブをくり抜いて、その中に炎を入れランタンの代わりにしました。
これがジャック・オー・ランタンの由来とされています。
なぜカブからかぼちゃになったのか
ハロウィンはもともと古代ケルト(現在のアイルランド)の、10月31日が1年の終わりの日とされている「ドルイド」信仰がもとになっていて、収穫祭が起源となっています。
同時にこの日はあの世とこの世を結ぶ日とされていて、死者の祭りとして悪霊を追い払う日ともされています。
1800年頃アイルランドで飢饉が起こって、その影響で150万人もの人が亡くなったといわれています。
飢饉から逃れるためにアイルランドの人たちはアメリカに移住したため、ハロウィンの風習が広がって行きました。
アメリカでカブは生産量が少なくなじみがなかったため、手に入りやすかったかぼちゃが使われるようになりました。かぼちゃの方が加工しやすかったというのもあります。
スコットランドでは今でもカブを使っているところもあるようです。
そもそもハロウィンにかぼちゃを飾るのはなぜ?
ハロウィンは日本のお盆と同じであの世との境目がなくなる日といわれていて、家族に会いにくる死者とともに悪霊や魔女があらわれよくないことが起こるといわれています。
玄関や窓辺にジャック・オー・ランタンが飾ってありますが、日本の精霊馬と同じで魂が道に迷わないように死者の道しるべという意味もあります。
また、人間にとりついてイタズラをしようとしているお化けや悪霊を防ぐためともいわれています。
そのためジャック・オー・ランタンの顔は怖い顔にくりぬいているといわれています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。