季節・慣習

コンセントがショートする理由と対処法について

近年では、スマートフォンやタブレットなど、電子化された物が多く普及しており、たこ足配線による危険性も増えています。しっかりと対策を行い、コンセントがショートしたときの対処法を正しく理解しておく必要があります。今からでも出来る対策や、ショートしてしまう原因についてまとめてみました。

コンセントがショートする原因

コンセントの埃

テレビの後ろや、普段あまり目にしにくい場所に配置してあるコンセントは、ゴミやほこりが溜まりやすくなっています。

そのゴミやほこりに、湿気や結露など水分を含むと電気の通り道が出来る為、ショートが発生する原因になります。

この現象を「トラッキング現象」と言います。

トラッキング現象により、怪我や事故、時には大きな火災に繋がります。

また、電源が切ってあった場合でも、トラッキング現象は発生してしまうので、より注意が必要です。

手が届きにくく、掃除しにくいコンセントは、保護カバーを使って、あらかじめ対策しておく事もおすすめです。

たこ足配線

ひとつのコンセントに対して、分岐タップを複数取り付けて使用している状態の事を「たこ足配線」と言います。

コンセントには許容電流があらかじめ決まっていて、一般家庭だと一カ所に流せる電流は15Aとなっています。

たこ足配線によって、15A以上の電流を使った場合に、コンセントがショートしてしまいます。

冬場、暖房器具を使う際は特に、リビングなど一か所に電源プラグが集中してしまいがちですが、電源プラグが増えると、その分ほこりも溜まりやすくなり、危険性がより高くなります。

朝方、寒くて部屋を暖めながら、身支度でドライヤーや、アイロンを使っていると、ブレーカーが落ちた。

という経験をした方もいらっしゃると思います。

これは、ショートを防いで電流を自動でシャットダウンしてくれている状態です。

ですが、これは過電を感知した場合であって、コンセント内部が破損している場合、感知しない恐れがあります。

後半で、その危険性について詳しく解説していきます。

では、次の章では、コンセントがショートしたときの対処法について詳しく解説していきます。

コンセントがショートした時の対処法とは?

ブレーカー

まずはブレーカーを落とし、電気工事の専門業者に連絡をしましょう。

電気工事は、国家資格を保有している方のみが行う事が出来ます。

大変危険ですので、ご自分で行わずに、必ず業者に連絡し、指示を仰ぎましょう。

また、事前対策として、こまめに掃除を行う事をおすすめします。

掃除する際も、ブレーカーを落とし、電源プラグを外して掃除していきます。

乾いた雑巾や、綿棒で溜まったほこりを綺麗にしましょう。

隙間に入ってしまったほこりやゴミはエアスプレーを使うといいです。

家具の配置換えを行った時も、一度まとめて掃除しておくといいですね。

隙間のほこりに気付かず、新しい家電の電源プラグを差し込む恐れもあります。

定期的な掃除を心掛けましょう。

電子化・機械化

様々な物が電子化・機械化されていて、リビング等、電源プラグが一カ所に集中しやすくなっています。

使用する場所を分散するのが一番ですが、難しい場合が多いと思います。

コンセントの増設工事を行う方法もありますが、賃貸だと難しく、費用も掛かります。

すぐに取り組める対策として、節電タップの購入をおすすめします。

差し込み口ごとに、ボタンがついていて、使用時にのみ電源を入れる事が出来ます。

使わない電源はスイッチをOFFの状態にする事で“待機状態”となる為、節電はもちろん、電力の使い過ぎを防いでくれます。

例えば、パソコン周りに、この節電タップを設けて、更に分岐タップを取り付ける方もいらっしゃいますが、これでは危険性は変わらないままなので“たこ足配線をしない”事を心掛けて正しい使用方法を守りましょう。

ショートを繰り返す場合はどうしたらいいの?!

内部破損

一度ショートしてしまったコンセントは、内部が破損している恐れがあります。

二つ穴のコンセントの場合、ひとつが黒く焦げてしまって、もうひとつは破損している様子も無く、電気がそのまま通っている場合があります。

ですが、そのまま使用を続けるのは大変危険です。

コンセントがショートした場合、過電を感知して自動で電流をシャットダウン出来る仕組みになっていますが、これは、電流を放出し続けた場合のみになります。

一時的にバチッとショートした場合だと感知せずに、故障している部分に電流が流れたままの状態となり、火災に繋がる恐れがあります。

これが原因で、留守中に火災へ繋がったケースが多いです。

ショートしてしまった場合は、業者に連絡して、コンセントの交換を依頼しましょう。

コンセントの周りは綺麗に保とう

コンセントによるショートで火花が飛び、火傷だけでは無く、火災に繋がるなど、大変危険です。

小さいお子さんがいらっしゃるご家庭でも、コンセントにおもちゃを差し込んで事故に繋がるケースもあります。

子供が簡単に開けられない仕組みになっている保護カバーも販売されていますので、上手く活用しましょう。

また、コンセントがショートした場合、電源プラグが焼けてしまうと家電そのものが使えなくなり、故障してしまう可能性があります。

事前に対策を行い、こまめに掃除をしておく事で、大切な家電や、家を守る事が出来ます。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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