現代社会において、介護職の需要は年々増加傾向にあります。
そんな介護職の中で、介護を必要とする方に不可欠な存在の介護支援専門員(ケアマネジャー)と呼ばれる仕事があります。
ケアマネジャーは介護を必要とされる方の介護保険プランを受けられるよう調整をしたり、福祉・医療を提供するサービス事業者との間を受け持つなどこれからの社会において必要不可欠な仕事となってくるでしょう。
そんなケアマネジャーなのですが、資格試験がとても難しいと言われております…。
なので、今回はそのケアマネジャー試験対策について記事をまとめてみました!
後半では過去問対策に有用なURLリンクも記載しているので、是非参考にしていってください!
ケアマネ試験過去問を繰り返し解いて合格しよう!
ケアマネ試験対策の前に
介護支援専門員実務研修受講試験(通称:ケアマネ試験)は、年に1回実施される試験であり、難易度の高い受験資格を保有した限られた方が受験できる資格試験になります。
受験資格は以下の通りです。
・既定の国家資格(医師や看護師、介護福祉士など〕を保有し、5年以上かつ900日以上の実務経験がある方
・介護施設などで相談援助業務に従事しており、5年以上かつ900日以上の実務経験がある方
受験資格もそうですが、試験の合格率もかなり低く介護資格の中でも難関試験と呼ばれております。
そんなケアマネ試験ですが、合格してケアマネジャーの資格を有することで、キャリアアップに繋がり平均給与の向上やできる仕事範囲の拡大が見込まれます!
かなり難しく高い壁になってしまうとは思いますが、この記事に載せている過去問を何度も解くことで合格率はかなり向上します。
ケアマネ試験対策
学習スケジュールを立て進める
学習スケジュールを立て、勉強を進めていくことは資格試験を受ける上で最も基本となる行動となります。
ケアマネ試験の場合、学習期間に最低でも10ヶ月は見積もっておいた方がいいとされている為、1年越しの計画をある程度たてておくことをオススメします。
また、現在働いている環境によって労働の中で自然と身についてくる知識があるかと思います。そういった分野の問題は軽くさらう程度に学習し、普段あまり触れない範囲を重点して学習することで、無駄なく無理のない学習が進められるかと思います!
過去問を何度も解く
ケアマネ試験の出題は過去に出題された問題から同様の問題が出されることが多く、過去問を解くことでそのパターンを覚えることが出来ます。
何度も解くことで、問題文の中にある単語が答えと結びついていき、試験中に長く悩むことが少なくなります!
過去問自体は市販のテキストも本屋さんなどで販売しておりますが、ネット上や公式HPに無料で掲載されているものも多数あります。
少なくても試験当日までに過去5年分の問題は1度解いておき、よく出題される問題や傾向を覚えておきましょう。もちろん何度も解くことでより深く記憶に残るため、繰り返し解くことは強くオススメします!
本番同然の環境を作り慣れる
これは皆さんどこかしらで経験したことがあるかと思います。高校入試や大学入試のような大きな試験の前には誰でも行う勉強方法ですね!
過去問を何度か解き問題に慣れてきたら、「時間を決めて」その制限内で過去問を解いてみましょう。
この時、場所を図書館や公民館など静かな場所に変えてみると、より本番のリアルさが体験できるかと思います!
ケアマネ試験の過去問一覧
過去問一覧
ケアマネ試験の過去問はインターネット上にも多く残っています。
後ほど過去問を実際に解くことができるサイトを紹介します!
その中から一例として3問ほど抜粋してあげていきますね。
2017年(平成29年)年度末における全国の要介護(要支援)認定者数の状況として正しいものはどれか。2つ選べ。
1. 要介護(要支援)認定者のうち、約1割が第2号被保険者である。
2. 女性の要介護(要支援)認定者数は、男性の認定者数の約2倍である。
3. 要介護(要支援)認定者数は、前年度末に比べ、第1号被保険者、第2号被保険者ともに増加している。
4. 要介護(要支援)状態区分でみると、認定者数が最も多いのは、要介護1である。
5. 第1号被保険者に占める要介護(要支援)認定者の割合は、25%を超えている。
【過去問 令和2年度より抜粋】
介護保険法第1条(目的)に規定されている文言として正しいものはどれか。2つ選べ。
1. 高齢者の権利利益の擁護に資する
2. 高齢者の心身の健康の保持及び生活の安定を図る
3. 国民の保険・医療の向上及び福祉の増進を図る
4. 有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができる
5. 高齢者の居住の安定の確保を図る
【過去問 平成30年度より抜粋】
介護保険法に定める保健福祉事業として正しいものはどれか。3つ選べ。
1. 指定居宅介護支援の事業
2. 介護保険施設の運営事業
3. 日常生活自立支援事業
4. 指定地域相談支援事業
5. 要介護被保険者を現に介護する者の支援のために必要な事業
【過去問 平成27年度より抜粋】
基本5択の中から2〜3つ回答を選ぶような形で出題されます。
数値的なものや専門用語も覚えなくてはいけない為、かなり難しい試験になってきます。
この過去問は下記サイトの中で選択式で解くことが可能なため、スムーズに勉強を進めることができるかと思います!
https://kakomon-quiz.com/keamane/
先ほど抜粋した問題もサイトの方で回答、解説がみられるので是非活用してみてください!
ケアマネ試験の合格基準
ケアマネ試験の難易度と基準
ここまでケアマネ試験が難しい試験であることをずっと書き続けてきましたが、実際に数値としてみた場合どれくらいの難易度なのか、年度別に分けて調べてみました。
(平成10年度)… 44.1%
(平成14年度)… 30.7%
(平成19年度)… 22.8%
(平成24年度)… 19.0%
(平成28年度)… 13.1%
(令和02年度)… 23.2%
となっておりました。
年度によって出題傾向が異なり、上記の合格率より低い年も高い年もありました。
また、年々減少傾向にある合格者数でしたが、令和2年度では4年ぶりに20%越えの合格者を輩出しています。
結果、平均22.5%という合格率となっております。。
またケアマネ試験は全60問の形式をとっており、介護支援分野と保険医療福祉サービス分野の2分野ありそれぞれの点数が合格点以上で合格となります。
2つとも70%以上の正答率が求められることが多いですが、その年の何度によって補正・調整されるみたいです。
ケアマネ試験を受験する方へ
ここまでケアマネ試験に対する対策と過去問、合格率・合格基準について書いていきました。
書いていて感じましたが、内容だけでも本当に大変な資格試験だと思います。
さらに、実際に現場で働かれている方は昼夜問わず忙しく、勉強をする時間もうまくとれないでしょう。
今回、このサイトに記載したURLの中にはスマホやPC内で過去問を解いていくページがあります。
実際に紙へアウトプットして覚える方が確実かもしれませんが、スキマ時間を活用して勉強される方にはそういったサイトの方が合うかもしれません!
自分にあった学習方法で、合格を目指して頑張ってください!